2020年分路線価　全国平均5年連続上昇｜公認会計士・税理士　伊藤暢朗会計事務所

　国税庁は7月1日に、相続税や贈与税の土地評価基準となる2020年分路線価（1月1日時点）を公表しました。全国平均は前年を1.6％上回り（昨年は1.3％の上回り）、5年連続の上昇となりました。
　都道府県別では21都道府県が上昇し、上昇率は沖縄県が10.5%でトップ、東京都は5.0%、神奈川県は1.1%(昨年は0.9%)でした。
　公表された路線価は、コロナの影響が出ていない1月1日時点の時価(公示価格)の8割を目安に算出されていますので、国税庁は、土地の価格が20%以上下落した地域があれば、路線価を減額することを検討する、としています。
　相続税法改正による基礎控除額の減額のため、2015年から相続税は増税となっていますが、路線価の上昇により相続税の負担はより重くなっています。